2014年7月1日火曜日

【第20回宮崎映画祭上映作品その11】『太陽を盗んだ男』

2009年、キネマ旬報の「オールタイム・ベスト 映画遺産200」で7位にランクインされたのは同率で三本、黒澤明監督の「羅生門」と、本映画祭でも上映される山中貞夫監督の「丹下左膳余話 百万両の壺」そして長谷川和彦監督作品の「太陽を盗んだ男」である。
ベスト10を見ても全て50年代以前の作品が殆どを占めており50年代以降の作品は深作欣二監督の「仁義なき戦い」(1973年)が5位にランクインされているだけなのだ。
当時としては飛ぶ鳥を落とす勢いだったジュリーこと沢田研二主演のアクション、「青春の殺人者」で映画賞を総ナメにした長谷川和彦の第2作ということで前評判も高く1979年10月に鳴り物入りで公開された本作だが、興行的には全くと言っていいほど奮わなかった。



しかしこの作品ほど、観た者の心を魅了し、公開から35年経っても色褪せることがない作品は他にあっただろうか?庵野秀明、樋口真嗣、樋口尚文、大槻ケンジ、水道橋博士、江頭2:50、そして『ドキドキ!プリキュア』まで多くの影響を与えた幻の名作が35年ぶりにスクリーンで蘇る。

本作は「タクシー・ドライバー」の脚本家ポール・シュレーダーの兄のレナード・シュレーダーの日本人の妻チエコ・シュレーダーの発案から始まった。ごく普通の青年が原爆を作って時の政府を脅迫する。というアイデアで、チエコがレナードの口述を日本語訳した「名前のない道」と題された手書きのシノプシスが岡本喜八の元に届けられていた。
初期の段階でのタイトルは「The Kid Who Robbed Japan」だったが日本語に訳しづらいという理由から、準備稿の段階ではひとまず「日本 対 俺」という仮題で製作を進め、第2稿で「笑う原爆」となるも配給の東宝サイドが映倫の許可が下りないとNG、第三稿で「プルトニウムラブ」、第4稿には「日本を盗んだ男」、だが最終的に日本よりか太陽の方がでかいだろうと監督が原題をもじって『太陽を盗んだ男』になった。『太陽』というのは「日の丸」を表しており原爆が持つエネルギーの壮大さを揶揄する形に落ち着いたわけだ。

最初のシュレーダーの構想では、主人公が最後に金をかっさらって女とブラジルあたりに逃げる、という話だったが、長谷川監督は、そのラストではせっかくの原爆のネタが生きない、ということで2つの注文を出した。ひとつは原爆を作る過程で主人公が被爆させること。そしてもう一つは、三波伸介か伴淳三郎を想定してコミカルでお人好しのイメージであった刑事を、むしろ「野良犬」の三船敏郎が30年後に生き返ったような刑事にしてくれと頼んだ。男と男の対決のドラマにしてホモセクシュアルな関係になってもいいから、ある種の父親殺しの話にしようと提案した。

主人公の設定も悩みの種であった。コンピュータエンジニア、玩具工場の職人、警官などに会って話を聞いてみたが、どうもピンとこなかった。最後にいきついたのが中学校の物理の先生。科学的知見もあるし、教育の現場を通じて今の日本に疑念を抱いてる。



脚本の完成には2年近くを費やした。
出演交渉は、先ず山下警部役に菅原文太に話を持っていった。長谷川監督はそれ以前から、菅原文太、時々ゴールデン街で飲んでいたらしく、菅原乗ってくれた。「面白いじゃないか、やろうよ!」しかも、菅原の方から「主役にはジュリーなんかどうなの?」と言う言葉が飛び出した。そして、ジュリーこと沢田研二に主人公・城戸誠役の出演交渉。ジュリー曰く「ダイナマイトじゃつまらないけど、原爆なら面白い」とのこと。その場で、スケジュールをマネージャーに確認すると「この先1年半埋まっています」と。1年待って、3ヶ月丸々スケジュールを空けさせて撮影に挑んだ。
逮捕覚悟の皇居前や国会議事堂、高速道路、そして東急デパートでのゲリラロケ。現在では社会問題として取り上げられるような犯罪スレスレの撮影。平和団体からのクレームを押しのけて映画は完成する。一つ間違えば『ウルトラセブン』の12話「遊星より愛をこめて」や『ノストラダムスの大予言』みたいに再公開できない作品になっていたかもしれない題材だったが、監督の長谷川自身が広島出身の「胎内被爆児」であり、「原爆」という題材にのみ過敏になって映画撮影中に抗議に来た活動団体に対して、自分の「特別被爆者手帳」を見せて説明し、納得させたという逸話が残っている。

こうやって幾多の困難を乗り越え完成した映画は観る者の心を鷲掴みにしてラストシーンに向けて全力で疾走する。(未見の方のために敢えてここではストーリー紹介を割愛する。是非、スクリーンで城戸誠と一緒に疾走していただきたいからだ)シニカルなコメディであり、ペシミスティックなヒューマンドラマであり、絶望へ突き進むピカレスクなアクション映画は、この半世紀の日本映画では他に類を見ないといっても決して過言ではない。 

「エネルギーとは何ぞや?」誠が中学の生徒に向かって問う。「エネルギー」は「太陽」であり「原爆」であり「日本」という国そのものである。一旦、エネルギーという力を手に入れてしまった男は、その力をコントロールできるのか?現代の社会にも通じる「答え」のない生き様を35年前に描ききった長谷川和彦監督の最高傑作を見逃すべからず!



太陽を盗んだ男 The Man who stole the Sun
監督=長谷川和彦
脚本=長谷川和彦/レナード・シュナイダー
原作=レナード・シュナイダー
製作=山本又一朗
製作総指揮=伊地智啓
出演者=沢田研二/菅原文太/池上季実子/北村和夫/神山繁/佐藤慶/伊藤雄之助/風間杜夫/水谷豊/小松方正/西田敏行/草薙幸二郎
音楽=井上堯之
撮影=鈴木達夫
編集=鈴木晄
製作会社=キティ・フィルム
配給=東宝
公開日=1979年10月6日
上映時間(147分)

※余談であるが、テレビ朝日の刑事ドラマ『特捜最前線』の第29話「プルトニウム爆弾が消えた街」(1977年10月19日放映)、第30話「核爆発80秒前のロザリオ」(1977年10月26日放映 監督・佐藤肇、脚本・長坂秀佳)もテロリストがプルトニウムを盗んで原爆を作るという設定があり、本作より2年早くテレビで放映されており類似性を指摘する声もあるが、全く別の話と思ってもらって結構です。







2014年6月12日木曜日

【第20回宮崎映画祭上映作品その10】『CURE』

お待たせいたしました!!
今回ご紹介する作品は1997年公開の『CURE』です。

監督は、第61回カンヌ国際映画祭「ある視点部門」審査員賞などを受賞している黒沢清監督。不可解な連続殺人事件を役所広司さん演じる高部が真相に迫るサイコ・サスペンスとなっています。



被害者の胸をX字型に切り裂くという殺人事件が立て続けに起こっていた。
それらの事件に共通することは、犯人の犯行時の意識ははっきりしているものの、犯行動機がはっきりしていない点であった。そのことに疑問を抱いた高部は、友人である心理学者・佐久間(うじきつよし)とともにこの難事件に挑んでいく。
やがて、一連の事件に関連する人物として記憶喪失の間宮(萩原聖人)が浮かび上がってくる。しかし、高部は精神に病を患っている妻・文江(中川安奈)の介護疲れも重なり、記憶障害による進展のない間宮との会話に苛立ち、自分のペースを失い翻弄されてしまう。高部はこの事件の真相を突き止めることはできるのか・・・

ストーリーは常に緊張感のある雰囲気で進んでいきます。不可解な謎と高部の情熱に次第にストーリーにのめりこみます。
この作品では、人間の心の底に押し殺している欲望があっさりと行動に出てきてしまいます。あまりにも簡単に人を殺してしまうため、自分の感覚が麻痺してしまいます。
殺人を犯す人も犯さない人も紙一重なのではないかと・・・当たり前の世界の中に潜む違和感を『CURE』が突き付けてくれます。

見終わった後も、筆者が思慮に欠ける部分もあるとは思いますが、不可解なことが多く、考え込んでしまいます。人間を見直すためのいいきっかけになるかもしれません。

『CURE』初体験の方も、経験者の方もぜひ、ご覧ください。
そして、『CURE』について語り合いましょう!!!

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7/12(土) 15:30-18:20 『CURE』ゲストトーク付き上映
会場:宮崎市民プラザ オルブライトホール
ゲスト:黒沢 清 監督、役所広司さん
※当日朝10時より宮崎市民プラザで整理券を配布します。

ラインナップやスケジュールに関する詳しい情報はこちら!
宮崎映画祭公式ホームページ
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2014年5月11日日曜日

【第20回宮崎映画祭上映作品その9】『皇帝と公爵』

20年続いている宮崎映画祭ですが、その作品選定の大きな基準は「宮崎未公開」。
もちろん例外も多いのですが、基本的には宮崎で公開されていない映画を積極的に選んでいこうというのが基本姿勢です。したがって宮崎で紹介されていない映画作家の紹介には思わず力が入ります。『ブロンド少女は過激に美しく』のオリヴェイラなどはそんな映画作家でした。他にも再発見したい映画作家などがいて、実は前からルイス・ブニュエルを映りたいと思って…、おっとこれは脱線。

そんな、いつか紹介したい(というか自分が見たい)映画作家の中にラウル・ルイスという映画作家がいます。この人は、その経歴が凄い。

1941年チリ出身の彼は、60年代から作品を発表しだし、73年にチリ軍事政権誕生の影響で亡命。その後ヨーロッパはフランス、ポルトガル、そしてアメリカなどで低予算映画を映画を撮りまくり、その後プルーストの翻案『見出された時』で国際的な名声を確立後、『クリムト』『ミステリーズ 運命のリスボン』など日本でも公開されている大作を手がけつつ、同時に民主化後のチリでの製作を再開して若い作家や観客との出会いを果たし、祖国を代表する巨匠として認知された後、2011年に惜しくも亡くなっています。
しかし世界各地で作った映画、なんとその数100本超!
撮影所がまともに機能していた全盛期のハリウッドや日本ならともかく、国から国へと渡り歩きながら100本もの映画を撮り上げるラウル・ルイスは20世紀後半の最も摩訶不思議な映画作家と言われています。

© ALFAMA FILMS / FRANCE 3 CINEMA 2012

今回宮崎映画祭で上映する『皇帝と公爵』は最晩年のラウル・ルイスの未完のプロジェクトを、その妻で同じく映画作家であるバレリア・サルミエントが監督し完成させました。

© ALFAMA FILMS / FRANCE 3 CINEMA 2012

それにしても集合した俳優陣の豪華なこと!
ジョン・マルコビッチ、カトリーヌ・ドヌーブ、ミシェル・ピッコリ、イザベル・ユペール、キアラ・マルストヤンニ、メルヴィル・プポー、マチュー・アマルリックなど、多彩な登場人物の顔を見ているだけで楽しめること請け合いの作品です。

© ALFAMA FILMS / FRANCE 3 CINEMA 2012


物語は19世紀のポルトガル。度重なるナポレオン皇帝の侵攻と、それを食い止めるポルトガルの知将ウェリントン将軍の戦いと、それぞれの人間模様、さらに戦火の中の生き抜く市井の民衆の姿を交えながら描く歴史絵巻となっています。
圧倒的な戦力を眼の前に、それを知力で乗り切っていくその姿が感動的ともいえる『皇帝と公爵』を是非、お見逃しなく!

【第20回宮崎映画祭上映作品その8】『日本のいちばん長い日』

大宅壮一のベストセラー・ノンフィクションを元にした、ポツダム宣言受諾決定の1945814日正午から、玉音放送が流れる翌15日正午までを描く、気骨溢れる傑作映画です。1967年度キネマ旬報第3位。

…とここまで書いて不安になったのですが、大宅壮一はまぁいいとして、ポツダム宣言とか玉音放送とか、だ…。いやそんなことはないですよね? 安心して進めますよ。

実は、ポツダム宣言受諾決定の後の14日のうちに玉音放送は録音されたわけですが、そのテープをめぐって。政府、軍部、新聞社、メディアの丁々発止が水面下で行われたのです。そして反乱、暴発、悩乱などわずか24時間のうちに様々な事件が発生する。本作品はそれをスピーディーなカット、畳み掛けるテンポのよさ、効率のよいナレーション(仲代達也!)によって整理し、判りやすいダイナミックな娯楽映画となっています。



そして本作の見どころとして、何と言ってもその豪華な出演陣を挙げておきましょう。予告編を見てみると「東宝創立35周年記念映画」の次に、「日本映画演劇陣総出演」とあります。

三船敏郎、志村喬、宮口精二、加東大介の『七人の侍』組!
土屋嘉男、田崎潤、平田昭彦、藤木悠、小泉博の東宝特撮常連組!
中村伸郎、笠智衆、北竜二の後期小津の変態トリオ!
他にも、若大将こと加山雄三、姿三四郎こと藤田進、後の仕置人こと山村聡と高橋悦史、死神博士こと天本英世、「よしわかった」の加藤武、ハングマンこと黒沢年男、ザ・ガードマンこと神山繁、アタック25の児玉清、裸の大将の小林桂樹、矢七の中谷一郎、演劇界の重鎮・島田正吾、他にも戸浦六宏、北村和夫、石山健二郎、伊藤雄之助…、日本映画演劇陣、総出演に偽りはありません。



監督は、『独立愚連隊西へ』『暗黒外の顔役』『肉弾』『座頭市と用心棒』『ブルークリスマス』『ダイナマイトどんどん』『ジャズ大名』『大誘拐』など娯楽映画の傑作を残す名監督。は岡本喜八! 脚本は『七人の侍』『砂の器』など日本を代表する橋本忍!


来年は終戦=敗戦から70年。様々なメディアがこの映画を取り上げること、間違いないでしょう。どうか一足早く1945815日に思いを馳せてみてください。我々はこの日の延長線上にいます。





2014年5月8日木曜日

【第20回宮崎映画祭上映作品その7】『生きてるうちが花なのよ 死んだらそれまでよ党宣言』

森崎東監督を「宴会映画」と呼ぶ人がいます。
監督自身が、この『生きてるうちが花なのよ死んだらそれまでよ党宣言』(以下『党宣言』)のクランクインに際して、「宴会やるのが楽しいから映画を撮る」「宴会のように映画を撮りたい」といったことから来る呼び名ですが、
確かに『党宣言』という映画は、登場人物が多彩で、一本の映画が作れるようなキャラクターが次から次へと登場して、暴れまわるといった感が強く、「宴会映画」の呼び名にふさわしいといえます。

それにしてもこの『党宣言』ほどあらすじを紹介しにくいものはない。推薦者泣かせです。
例えば“all cinema online”にはこのように紹介されていますが、ちっとも面白くなさそうだ。

名古屋に帰ってきた旅回りのストリッパー、バーバラ。原発を転々と渡り歩く原発ジプシーの宮里とは沖縄のコザ暴動以来の間柄で、バーバラはそろそろ二人で堅気の商売について結婚したいと思っていた。バーバラは宮里の顔を見るや、アイコのことを糺した。アイコは福井の美浜で原発労働者相手の娼婦をさせられていたところを、宮里が救い出したのだった。それが、前日、美浜へ帰ってしまっていたのだった」

© キノシタ映画

『ペコロスの母に会いに行く』でも介護という問題を扱い、その問題を浮き彫りにしながら、そこでは留まらない。凡庸な映画なら、そこで問題を提起して終わるでしょうが、森崎作品の登場人物は、その肉体でもって必ずその先へと進んでいく。その力強さ、ひたむきさ。これこそが筆者が森崎東に魅せられる理由です。
『党宣言』にもさまざまな問題が描かれていきます。校内暴力、外国人雇用問題、差別、沖縄問題など。
しかしそんな中で現代を生きる私たちがもっともハッとさせられるのは原発問題でしょう。「原発ジプシー」なる名前を筆者はこの映画で知りました。核廃棄物の処理にかかわる危険労働者の実態を描いた映画は、記録映画などにはを含めて他にもあるのでしょうが、『党宣言』ほど物語と融合した形で描かれているものを筆者は知りません。今、原発問題を考える上でも必見の映画であるといえるでしょう。

© キノシタ映画


しかしながら先にも書いたように、そこは森崎東の映画ですから、問題提起の映画ではとどまらず、ほかの問題とも絡み合いながらも大いなる人間喜劇となっているのがこの『党宣言』の魅力です。一日を生きることの喜びと悲しみ、それを踏みにじるものへの怒りと絶望、そのすべてを呑み込んだ人間喜劇。
本作は故・原田芳雄さんのベストワークのひとつであり、倍賞美津子さんがあらゆる映画賞の女優賞を獲得した、80年代日本映画のメルクマールです。





2014年5月6日火曜日

【第20回宮崎映画祭上映作品その6】『生きるべきか死ぬべきか』

1939年ポーランド。その9月にナチスドイツのワルシャワ侵攻で幕を開ける第二次世界大戦は、様々な殺戮を繰り返した、20世紀最大の事件であり、悲劇であるということに異論のある人はそんなになかろうと思います。この作品は、そんな時代のワルシャワを舞台にしたある劇団の、レジスタンスと脱出を描く喜劇です。


アメリカでの初公開は1942年。その内容が、あまりに敵国であるドイツを喜劇的に描いたものであるために非難が噴出したといいます。
このような世相は、古今東西、今も昔も変わらないわけですが、そんな事情からすぐにこの作品はいわゆる「オクラ」に入れられてしまいます。長らく知る人ぞ知るブラックコメディのカルト作品という扱いでした。メル・ブルックスは1983年に『メル・ブルックスの大脱走』の名前で発表した作品は、このルビッチの忠実なリメイク作品です。


日本ではテレビ公開作品として一度だけ『お芝居とスパイ騒動』という小洒落た邦題で放送されているようですが、正式な劇場公開は1988年になります。
「リュミエール」という80年代後半を席巻した映画雑誌の連動企画という形で、筑摩書房から発売されたビデオの中にこの『生きるべきか死ぬべきか』がチョイスされることになります。そして公開されるや、その面白さにたちまち多くの映画ファンが虜になりました。
かくいう筆者もその一人ですが、バブルがはじけると同時に何故か劇場ではお眼にかかることがなくなってしまった。筆者の記憶では92年に福岡で見たのが最後だと思います。


筆者が映画祭に関わることになり、プログラムを選定する際、実は必ず念頭にあったのはこの『生きるべきか死ぬべきか』です。機会あれば上映しようと決心していましたが、上映用のプリントが見つからない。
ところが今年になって、ようやく小さい上映会や、比較的大きな特集上映でこの『生きるべきか死ぬべきか』の名前を見つけるようになりました。聞けば、それらの上映プリントは個人で入手してオリジナルの字幕を付けているのだそうです。う~ん、そこまでの情熱はなかったな。
想像するに、やはり80年代後半に『生きるべきか死ぬべきか』の面白さに撃たれてその人生が変わった人がいるのでしょう。多分、こう呟いている。「まさか映画のプリントを買って、自分でそれを上映するとは思わなかったな」と。


この映画は抜群に面白い。しかもその面白さたるや、人の人生を変えるような、いわば危険な面白さに満ちています。20世紀の悲劇と、シェイクスピアの大悲劇、この二つが20世紀最大の喜劇に変わっているわけだから、これは誇張ではないと思っています。
是非、ご高覧下さい。

2014年5月5日月曜日

【第20回宮崎映画祭上映作品その5】『ペコロスの母に会いに行く』

ゴールデンウィーク満喫中のなすありさです(^^)d
わたくし、普段は精神保健福祉士として、認知症デイケアに勤めています!

認知症って、もちろん聞いたことあって勉強もしてたはずなのに、今の職場に来て驚きの連続です!!!

人それぞれのストーリーがあり、それが症状に凄く影響しているんです(・▽・)
それぞれのストーリーを知るたびに『素晴らしい人生だ!!』と関わらせて頂いている喜びを感じています(^▽^)♪




今回、宮崎映画祭で上映される『ペコロスの母に会いに行く』は認知症の母と息子のストーリーです!

きっと皆さんも『認知症も悪かことばかりじゃなかかもしれん。』とおもえることでしょう(^^)
個人的には、一青窈さんによる主題歌『霞道』もステキだと思っています♪

ぜひ、大切な人とお越しください(^^)d


© 2013「ペコロスの母に会いに行く」製作委員会


2014年5月3日土曜日

【第20回宮崎映画祭上映作品その4】『ニシノユキヒコの恋と冒険』

映画を観る時に、まず私たちの目に映るのは俳優さんの演技や風景としての映像です。好きな俳優さんが出ているからという理由で映画を選ぶこともあるでしょう。映画作りにはもちろん俳優さんのみならずたくさんのスタッフが関わっていて、その現場の雰囲気が自ずとできあがった映画に反映されているのではないかと思うことがあります。


映画『ニシノユキヒコの恋と冒険』は、芥川賞作家の川上弘美さんの同名小説を原作とした作品。タイトルからもわかる通り、恋愛をひとつのモチーフにした映画です。井口奈己監督の映画では、これまでの作品(『犬猫』や『人のセックスを笑うな』等)でも登場人物たちの恋愛模様を描いています。

© 「ニシノユキヒコの恋と冒険」製作委員会

今作のメインキャラクターであるニシノユキヒコを演じるのは、老若男女の人気者といっても過言ではない竹野内豊さん。そして、ニシノに恋する女性たちを、尾野真千子さん、本田翼さん、成海璃子さん、木村文乃さん、阿川佐和子さん、麻生久美子さん、ニシノの物語の聞き手としての役割も果たす少女を中村ゆりかさんが演じています。
このキャスティングだけでも、目の保養になりそうだし、映画だけに留まらない幅広いシーンで大活躍なメンバーで、ワクワクさせてくれます。

私は当映画祭の上映より一足早く福岡の劇場で観てきたのですが、この豪華な女優陣のみなさんがとにかく可愛い!
女優さんが可愛いなんて当たり前のようですが、今作はその当たり前に加えて、まるで人の恋愛を本当に覗いているみたいな、映画ということも忘れてこっちまで耳が赤くなってしまうような艶やかな表情を見せてくれるのです。

これって、凄いことじゃないかと思います。
女優さんは演技をしていると思うけれど、その表情から本当にドキドキしているのが伝わってくるし、それを引き出せたのは紛れもなく監督や周りのスタッフのみなさん。今まで見たことない尾野真千子や本田翼が見られるのは保証します。

井口監督の映画ではいつも恋をしている男女の姿が見られるけど、その人の剥き出しの部分が見えてドキッとしたり、観客の私たちの側にもそういった心当たりがあってハッとしたりして、そこにそれぞれの人生があるから映画体験としていつも新鮮で心地よいのだと思います。

© 「ニシノユキヒコの恋と冒険」製作委員会

そして今作は、少し湿った風のにおい、いい角度で折り返した坂道、海の見える線路、出てくるだけでちょっと嬉しい映画館、音楽、タイトルバックのイラスト等、すべてが重なっていい感じにリラックスして観られます。
ニシノがすべての女の人を虜にしてしまうように、観る人それぞれに違った懐かしさや頷きを与えてくれるこの映画。映画館まで、ぜひニシノに会いに来てください。


2014年5月2日金曜日

【第20回宮崎映画祭上映作品その3】『ビフォア・ミッドナイト』

1995年に公開され、ベルリン国際映画祭で金熊賞を受賞した「ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(ディスタンス)」。
旅行先でたまたま出会ったイーサン・ホーク演じる男性と、ジュリー・デルビー演じる女性が一目惚れから、不意に降り立ったウィーンで一晩を過ごすラブ・ロマンス作品。
普通のラブ・ロマンスではなく、話の方向のみを与え、後は主演の2人が会話しそれを長回しで取っていくという構成にしたことで、まさに恋人ならではのリアルな空気感を生み出すことに成功している。
それもあって、他の恋愛映画とは一線を画す恋愛映画の金字塔となった。

別れた2人の9年後を描く「ビフォア・サンセット」(2004)はパリを舞台に、ロマンスの顛末を同じスタイルで描きながら、一夜では終わらない大人の恋の行方を描いた作品だった。

 © 2013 Talagane LLC. All rights reserved.

そして、今回宮崎初公開の本作は2作目「ビフォア・サンセット」の更に9年後を描いた作品で、前2作と同じく、監督リチャード・リンクレイター、主演男優イーサン・ホーク、主演女優ジュリー・デルピーという今世紀最高のコンビによる19年に亘る壮大なる恋愛映画3部作となった。

 © 2013 Talagane LLC. All rights reserved.

シリーズをずっと観てきた人にとっては、いつもの会話劇のリアル感を堪能できるとともに、1作目のウィーン、2作目のパリ、そして本作のギリシャと、旅行に行ったような空気感をスクリーンから感じられるのも作品としての魅力となるところだろう。
会話劇としても優れているのは、2作目3作目ともに、監督主演の3人による脚本がアカデミー賞にノミネートされたことでもわかると思う。

© 2013 Talagane LLC. All rights reserved.

宮崎映画祭で無事公開される本作だけ観ても十分堪能できると思われるが、時間のある方は映画祭までに「ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(ディスタンス)」と「ビフォア・サンセット」を見てから本作に臨むと更に楽しめると思われます。


2014年5月1日木曜日

【第20回宮崎映画祭上映作品その2】『丹下左膳餘話 百萬両の壺』

時は江戸時代。ある小藩に、大いなる財産が眠っていた。
その金、なんと百万両! 野暮承知で百万両とはいくらかと答えれば、1両当たり10万円ほどだと答えておきましょう。ということで、この小藩の藩主は大いに盛り上がる。
で、どこにそんな大金がと問えば、先祖代々の「こけ猿の壺」に隠し場所が書いているという…。実はこの先祖代々の壺、汚らしいとの理由で次男が養子先に持っていったのだった。

「しかしあの次男坊、呑気だから、適当なこと言って返せと言えば返しますよ。もしゴネればちょいと金をつかませれば直ぐに軍門に下りますわ、ワハハ」と見事に見下された、百万両の壺の持ち主・柳生源三郎。果たして思惑通り事は進むのか…。

©日活

さてこんなところから始まる『丹下左膳余話 百万両の壺』は、夭逝の天才・山中貞雄の傑作として知られています。
もっともこの山中貞雄も現存作品は3本しかありません。本作と『河内山宗儁』、『人情紙風船』。そのいずれもが日本映画史上に残る傑作ですが、観終わって幸せ極まりない気分になるのは、今回上映する『丹下左膳余話 百万両の壺』でしょう。

実は本作は第5回宮崎映画祭で上映したことがあります。
当時の実行委員会のメンバや、それらの試写を見た人のそれぞれの興奮を思い出します。
いずれの人も、開口一番「面白い!!」といったものです。そう、いずれの人もです。数多くの作品を宮崎映画祭は上映していますが、こんな映画めったやたらにはありませんでした。
ということで20年続く映画祭のベストワンの作品としての上映です。

©日活

「こけ猿の壺」は思いもよらぬ方向に、次々とその真価を誰からも評価されないまま、人から人へと渡っていきます。そして最後、誰がこの壺を手に入れるのか? その時、百万両はどうなるのか? 肩肘張らず、どうか源三郎のように呑気にご覧ください。

【第20回宮崎映画祭上映作品その1】『忠次旅日記』

第20回宮崎映画祭上映作品ラインナップ第1弾を発表しました。
本日より、宮崎映画祭実行委員会ボランティアスタッフの面々に交替で上映作品を紹介してもらいます。まずはこちらの作品から!
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199112月。広島のある民家から映画上映用のフィルムが出てきます。
フィルムを知っている人ならわかるでしょうが、石油製品である映画上映フィルムというやつは経年と共に黄ばみ、縮み、硬化していき、最後はフィルムとは言えないような状態になります。幸いこのフィルムは劣化が激しかったようですが、映写機には掛けれないものの、慎重に扱えば編集機での確認はできるレベルであったようです。

本来ならばこのようなフィルムは廃棄物でしかないでしょう。
しかし、この民家の方が映画に詳しいかたであったのが幸いして、広島の映像ライブラリーに持ち込まれます。理由はそのフィルム缶に書いてある文字でした。書かれていた文字、それは『忠次三部曲』。

©日活

ここで1990年までの『忠次旅日記』をめぐる状況を説明しておきます。

三部作として知られる『忠次旅日記』は1927年にそのすべてが公開されています。
第一部「甲州殺陣篇」が3月、第二部「信州血笑篇」が8月、完結編である「御用篇」が12月。当時のキネマ旬報では第二部がベストワン、完結編も第4位という高い評価を与えられました。
批評家たちはこぞって絶賛し、観客はその続編を今か今かと待ちわび、そしてほかの映画作家たちはこの語り口に魅せられて…、とそういう映画であったわけです。
ちなみに1959年に行われたキネマ旬報の「日本映画を六十年を代表する最高映画ベストテン」では二位の溝口健二『祇園の姉妹』、三位の小津安二郎『生きてはみたけれど』を押えて堂々のベストワンになっている。
しかしながらと書かねばなりません。上の「最高映画」の中で、溝口健二『祇園の姉妹』、小津安二郎『生きてはみたけれど』は見る事が出来る状況が維持できていたものの、『忠次旅日記』は見る事が出来なかったのです。

どういうことか?
いろいろな状況があったでしょう、戦争、火事、配給と興行の杜撰な管理、
そしてなにより映画というメディアは後世に引き継いで保管するような代物ではないという当時の認識、これらの事由により『忠次旅日記』はその上映できるプリントがないと結論付けられており、いわゆる「幻の映画」であったのです。

そして数多くの映画批評家が、この映画を探し求めていました。
もちろん、それはそうでしょう。戦後の第二世代以降の映画批評家が、例えば『七人の侍』を褒めそやそうが、「けどお前さん、『忠次旅日記』をみてねえだろう?」といわれれば、何の反論もできないからです。

©日活

そんな映画が突然、広島に出現したのです。
広島の映像ライブラリーはもちろん、東京のフィルムセンターも「忠次かも知れない」と聞いた時、どのような言葉も発する事が出来なかったといいます。こうして東京に持ち込まれた8巻もののフィルムが、『忠次旅日記』であると同定されるには、さらに慎重な作業が必要とされます。

まぁ考えてみてください、我々は映画を見るとき、例えば『スタートレック イントゥダークネス』や『マン・オブ・スティール』を見ている時、これらは本当に『スタートレック イントゥダークネス』や『マン・オブ・スティール』なのか?、などと考えないでしょう。
しかしある一本の題名も知らない、登場人物も知らない映画を見せられて、これがどうして『スタートレック イントゥダークネス』や『マン・オブ・スティール』だと判断するのでしょう? なんとも厄介な仕事です。
実際のところ、『忠次旅日記』であるとの同定(「発見」であると言い切ってしまいましょう!)、そして上映可能な状態にまで持っていく復元作業は、一本の映画が出来るほどドラマに満ちたものであると聞いています。

©日活

こうして19921010日に『忠次旅日記』は甦りました。
もっともこのフィルムは欠落も多いことも知られてします。甦った作品は第二部「甲州血笑篇」の一部と、完結編「御用篇」の大部分であることが現在わかっています。
したがって本作を見て『忠次旅日記』を見たとは、本当の意味では言えないかもしれない。しかしここは声を大にして「それがどうした」と断言したい。かつてフランスのシネマテークの館長が云ったように「ミロのビーナスに腕がないからという理由で傑作じゃないとは誰も言わないじゃないか」と。

映画が好きな人に支えられて発掘・復元された映画史上の傑作を、映画が好きな人に支えられて第20回を迎えることになる宮崎映画祭で上映することができる。
20回に相応しい、幸福な映画上映になると考えています。

2014年4月19日土曜日

「第20回宮崎映画祭」告知情報

こんにちは!
昨夜から今朝まで宮崎キネマ館さんで開催された
映画『ワールズ・エンド 〜酔っぱらいが世界を救う!〜』公開記念 エドガー・ライト監督関連作品オールナイトイベント。
宮崎映画祭スタッフの数名もお客として参加してきましたよ!

一晩で5本の映画を入場者プレゼントの地ビールとともに堪能。
新作『ワールズ・エンド』も4/26の宮崎公開に先がけて上映されました。
昨日はエドガー・ライト監督の40歳のお誕生日でもあったそうです。
こんな素敵なイベントを企画してくださった宮崎キネマ館、たのもしい限りです!!

『ワールズ・エンド』もエドガー監督らしいユーモアたっぷりの奇想天外な作品です。
この春おすすめの1本です!どうかお見逃しなく!!

また、このイベントの入場の際に、今年の宮崎映画祭の第1弾告知としてミニチラシを配らせていただきました。

チケット情報や上映作品等の詳細情報についてももうすぐお知らせできる予定ですので、今しばらくお待ちください☆

次回は、4/29(火・祝)に宮崎市橘通で開催されます「みやざき国際ストリート音楽祭2014」の会場にて、少し告知をさせていただく予定です。
https://www.facebook.com/msmf2014
こちらのイベントは、今年で9回目を迎える、多彩なミュージシャンによる生の演奏がたくさん聴ける楽しいイベントです。入場無料ですので、みなさまどうぞお誘い合わせのうえ、お出かけの際にでもぜひお立ち寄りください!

2014年4月1日火曜日

宮崎キネマ館オールナイト上映イベント!!

今日は4月1日。
エイプリルフールですね!騙し騙されおつかれさまです!

そして本日、毎月1日『映画の日』ですよ〜
映画館に行かれた方もいらっしゃるのでは?

今日から増税ということで、映画の日やレディースデイ、シニア料金、その他割引料金も軒並みアップしておりますね(T-T)
増税はまだ続きますし、これから私たちの暮しはどうなっていくのでしょうか。。

さて、暗い話題から始まりましたが、今日は映画好きのみなさまにお知らせです。

宮崎映画祭の毎年の会場としてもおなじみ
宮崎市橘通東3丁目にあるミニシアター・我らが 宮崎キネマ館 
今年12周年を迎えます!!おめでとうございます(*^o^*)
その記念にとっておきのイベントが開催されますよ〜


宮崎キネマ館12周年記念オールナイト特別イベント
”ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!”公開記念
~エドガー・ライトと愉快な仲間たち関連作上映~



4/26公開『ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!』の先行特別上映に加え、
エドガー・ライト監督やサイモン・ペッグ、ニック・フロストなど
最高に愉快な仲間たちが生み出してきた傑作なんと5本を一夜にして一挙上映!!

しかもですね。。
参加方法は、
『ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!』の前売券を宮崎キネマ館で買う!
なんと、それだけで参加券がもらえちゃいます〜っ>< 太っ腹〜(先着80名!)

詳しくはこちらのページに書いてありますので、ぜひご一読ください!!

誰が最後まで(朝まで)生き残るのか。。?!
果たして何人の勇者が全てを制覇して「ワールズ・エンド」にたどり着けるのか〜!?
みなさま是非ご参加ください!!



2014年3月22日土曜日

第20回宮崎映画祭 開催日程決定!!

サクラ咲く季節ですね〜(*^0^*)
いろいろとひと区切りある時期だったりしますので、みなさまお忙しくされていることと思います。

さて、今年は少し遅くなりましたが、
第20回宮崎映画祭の開催日程が公式に決定しました!

第20回宮崎映画祭 開催日程決定 → 宮崎映画祭公式ホームページ


今年の宮崎映画祭は、
2014年7月5日(土)〜7月13日(日)
に開催いたします!!

今年は記念すべき20周年ということで、
映画ファンのみなさまに喜んでいただけるような素敵なことを企てております。

例年のごとく、関連イベントもスペシャルな形で開催する予定です!!

たくさんのみなさまに会場でお会いできますように。
スタッフ一同残りの準備期間も精一杯努力いたしますので、ぜひご来場ください!
チケットの発売情報も含め、すべての情報は決定次第ホームページで発表いたします。
今しばらくお待ちくださいませ〜!

2014年3月15日土曜日

映画ってほんとにいいですね!

映画ってほんとにいいですね(笑)

さて、みなさんは自主映画(じしゅえいが)というものをご存知ですか。

一般に劇場等で上映されている映画とは違い、作りたい人が勝手に作る(笑)

自由な映画で、家にある家庭用ビデオカメラなどで、家族と一緒に、または友人などと一緒につくったり、その形態は様々なようです。

全国では、数え切れないほど、たくさんの自主映画があふれています。


そのぐらい、映画が大好きな人たちがたくさんいるということですね。


・・そこで、あくまで個人的な書き込みになりますが、最近私が観た自主映画を勝手に1本ご紹介させていただきます。


そのタイトルは、「七人のどですか侍」です。(笑)


内容は、タイトルから、想像がつくとおりのものです。


笑いがとまりませんでした。


ちなにみ、31分の作品です。


もしよかったら、ご覧ください。 自主映画も、面白いですよ!



-ご視聴方法-

① Youtubeを開き、検索欄に、「七人のどですか侍  full movie」と入力。


② 複数検索結果がでますので、31分の長さのものを選択して、ご覧ください。



※ Youtube(ユーチューブ)をご存知無い方は、ご家族の方などにお聞ききいただくと、すぐに分かると思います。

※スマートフォンなど、データ通信を行う機器でのご視聴の場合、定額プラン契約を行っているかなど、データ通信料金には十分にご注意ください。


2014年3月10日月曜日

2度目の宮崎映画祭!

初めてブログを書いています!

毎週ミーティングを行っておりますが、だんだんだんだん具体的に色々なことが決定しております(^^)d

もちろん作品の話もどんどん進んでおります!

お恥ずかしながら、他の映画祭メンバーよりも映画には全然詳しくないワタクシですが…
気になる作品も候補に出てます(*^^)
あらすじを伺ってすごく楽しみな作品もあります!!!

早く発表したいところですが、もう少しあれやこれやと想像しながらお楽しみにお待ちくださいませ((^-^*)

2度目の宮崎映画祭を楽しみにしている、なすありさでした☆

2014年3月9日日曜日

「第17回宮崎映画祭」の思い出

自分が初めて参加させてもらったのが「第17回宮崎映画祭」でした。

もともとは一般客として2度ほど見に来ていました。
その時は宮崎にもこんな風に有名な監督や俳優を呼んで、映画に深く触れることができることに感動したことを覚えています。
そんな活動をどんな団体がやっているのかと思いホームページを開いてみると、ボランティア募集の広告があるのを見つけてすぐに電話したのが参加したきっかけでした。

その年「今度は愛妻家」の上映でトークイベントをされた行定勲監督に、ずうずうしくもサインをいただきました。いまでも大切に保管しています。

今年は記念すべき第20回。
ゲストもまた登場されます。
こんなに深く映画に触れる機会は滅多にありません。
ぜひ、いろんな人に僕と同じような感動を味わってほしいです。

そのためにも広報など、たくさんのことを頑張っていきたいです(^O^)

2014年3月2日日曜日

あれから9年

実行委員を長年やってるわりには、深く関わってなくて裏話を知らないことが多いSです。
実行委員をやって良かったと思うのはゲストの映画人とお話しができた時です。

本年2月22日に東京で公開された桜庭一樹原作の映画「赤×ピンク」が話題になっています。主演女優の芳賀優里亜がフルヌードで主役を演じているそうです。

彼女は「Voices」という宮崎コミュニティシネマ推薦委員会が制作して宮崎で撮影した映画に主演していて第11回宮崎映画祭のゲストとして参加されたのでした。

打ち上げで私の前に座った彼女は可愛い女の子でした。(当時17歳)

同席した怪獣映画他専門家のGさんが彼女に「仮面ライダー555(ファイズ)」良かったです、と話しかけていてGさんはさすがに詳しいなと感心したのが思い出されました。

あれから9年、芳賀優里亜の成長を確認して見守りたいと思っている還暦の中年オジサンでした。



2014年2月24日月曜日

ボランティア2年目です☆

こんにちは!ブログ初投稿のWです。。。どきどきしながら書いています。

前回の投稿に映画祭ボランティアについて詳しく説明があります。

これを読むと今の映画祭のシステムがわかりやすく書いてあります(是非見て***)。




私も映画祭の門をたたくときは正直かなり迷いました。文化的な活動に関わった事がなく、不安ば

かりでした。本当に勇気が要りました。何をすればいいか全くわからなかったからです。




しかし、思い切って事務局にTELして・・・。市民プラザ3Fを恐る恐る覗いてみると・・・(笑)。

年齢層はさまざま、職種も多種多様で、とにかく映画を愛している輩が勢ぞろいしていました(驚)。

彼らの会話を聴いていると、好きな監督の作品や役者の話、音楽や演出のコアな情報が飛び交

い、凡人の私の映画史では到底ついていけません。。。><



でも、、、これがとても心地いいのです。毎日の喧騒の中で、仕事、家事、育児、妻業をこなして

やっと、時間を作って仲間の顔を見に行くこと・・・。映画祭の世界に陶酔し(おおげさ?笑)、純粋

に映画について語り合う特別な時間になっているのです。

自分で言うのもなんですが、この歳にして新しい挑戦ができてかなりの幸せ者です^^。

そしてこの活動に参加し始めて、家族や友人、沢山の方に支えられていることに気づき、心から

感謝の気持ちでいっぱいです。




こんなまだまだひよっこの私ですが、是非仲間になってくれませんか?



今日も市民プラザ3Fで20時より定例会が行われます。上映作品も続々内定しています。

映画祭に参加してみたい方、気軽に遊びに来てくださいね。






宮崎映画祭ボランティアとは?

こんばんは!もうすぐ2月も終わりますね。まだ寒い日も続きますが、今週末の宮崎は春の訪れを感じさせるような陽気でしたね〜

7月に開催予定の宮崎映画祭も気づけばほんの数ヶ月先...
そこに向けて毎週月曜日20時から宮崎市民プラザ3Fで定例会を行なっています。
今回は宮崎映画祭のボランティアってそもそもどんなことするの?という基本的なことに触れたいと思います。 

まず、宮崎映画祭は完全なるボランティアで運営しております。
そのため、開催に必要なお金は自分たちで集めてこないといけません...(これ重要です!)
ということで、

【ボランティアのお仕事】
その1)チケット販売&広告協賛集め&行政や文化団体の補助金申請
これがなくては開催自体できない部分ですので、大変大変重要なお仕事です。
(これを読んで少しでも興味を持ってくださった方、ぜひチケットご購入!&広告協賛!をいただけますと天にも昇る思いです...涙)

その2)上映作品の選定&上映スケジュール決定
映画館の少ない宮崎の地であまり上映機会のない隠れた名作たちを上映しようと、新作や旧作、いろんな旬の作品を挙げて、皆であーだこーだと議論して決定します。
これは楽しくもあり、なかなかシビアなところもあり...
その年のカラーが決まる重要なお仕事!映画祭スタッフの醍醐味です!

その3)イベントの企画
映画関係者の方をお招きしたトークイベントや上映作品と関連した展示など、 その年の上映作品に合わせて企画を行ないます。映画祭は”お祭り”なので、盛り上げたい部分ですね!

その4)印刷物制作
ポスター、チラシ、パンフレット、チケットなど、印刷物をつくります。
デザインはプロのデザイナーさんにお願いしていますが、内容(文章、レイアウト、校正)はボランティアスタッフで手分けして行なっています。校正も含めてとても時間と手間をかける部分です。

その5)作品等の上映手配
配給会社さんや権利を持つ方に許可をとったり段取りします。
これは運営事務局(上映のプロ)にお力を借りている部分です。

その6)当日の運営
当日券販売、作品パンフ等・関連書籍グッズ販売、チケットもぎり、誘導、整理などなど...
映画祭の顔となる部分です!

その7)字幕/手話/副音声つき上映の準備
さまざまなハンディキャップを持つ方にも映画を楽しんでいただくために、一部の作品ですが字幕等をつけて上映します。視覚・聴覚障がいを持つ方を支援するボランティア団体の方々(大変強力な助っ人!)にも協力していただいています。

この他にも、ポスターやチラシ配布、SNSやブログ、ホームページの更新とキリがありませんが... 映画祭というイベントひとつでもやることてんこ盛りですね!

ボランティアスタッフは大変ですが、 観てくださったお客さまから「面白かった!」「いい映画をかけてくれてありがとう!」という素晴らしいお言葉をいただけたり...
やりがいのあるお仕事だと思います。

ボランティアは当日だけという方も歓迎いたします!(人数の限りあり)
もしちょっとでも興味を持ってくださり、話を聞いてみたいという方がいらっしゃいましたら、月曜20時に宮崎市民プラザ3Fに来ていただくか、下記までメールでご連絡くださいませ!
宮崎映画祭実行委員会
mff(a)bunkahonpo.or.jp ←(a)を@に変更してください。

長くなりましたが、今年の宮崎映画祭もよりよいものにしていきたいと思います。
応援よろしくお願いいたします!

2014年2月16日日曜日

映画祭Tシャツ

ここしばらく寒い日が続きますね。
雪で大変な地域の皆様、また天気が崩れそうなので
お気をつけてお過ごしください。

さて、更新が遅くなってしまいましたが、
先週もいつもの場所で定例会を行いました。

20周年ということで、歴代チラシやパンフなど
スタッフが保存していたものを持ってきてくれました。
その中で目を引いたのがコチラ!じゃんっ!

映画祭トレーナー!
私もこのトレーナーは初めてみましたー!
例年、スタッフは映画祭Tシャツを着用してますが、
この頃はトレーナーという選択肢もあったのですね。

第1回目からのチラシも、感慨深いものがあります。
まだ高校生だった頃にお客さんとして足を運んだ時のものも!
うわぁ!懐かしい!と思わずテンション上がってしまいました。

着々と時間は過ぎていきますね。
第20回目もあと5ヶ月。まだ5ヶ月あるというべきか!?(>_<)
1週間があっという間に過ぎてしまうのは年のせいではないと思いたい!

明日もいつもの場所、市民プラザ3階会議室にて20時より定例会がございます。
週に一度の定例会。先週より一歩前進しているハズ!
ご興味をお持ちの方はチラッとでも覗きにいらしてくださいね♪

2014年2月8日土曜日

今年20回目に何を上映するか?

7月の本番に向けて、現在、スタッフが集まり鋭意検討中です。
原則、毎週月曜日の20時から1時間半程度のミーティングを
宮崎市役所横の宮崎市民プラザ3階のルームでやっています。
興味のある方・やってみたい方、いつでも歓迎ですよ。

2014年1月31日金曜日

2月はすぐそこ!

ここしばらく、暖かい日が続きますね。
しかし、巷ではインフルエンザも流行中とか。
皆さまも体調など崩されないよう、お気をつけ下さい。

さて。

早くも2014年1月が過ぎ去ろうとしております!
い、いつの間に!( ̄□ ̄;;

と、いう訳でブログのバトンを受けとりました、
『凶悪』で年を納め『立候補』で新年を迎えたスタッフNです。
よろしくお願いします。

1月になり、毎週集まるようになった定例会ですが、
今年は「第20回」!ということで作品選定にも例年以上に熱が入ります。メラメラ。
スタッフは、それぞれ作品への熱い想いをプレゼンしつつ、
気がつけば脱線しての映画バナシに花を咲かせております。

・・・早くも今年の1ヶ月が過ぎ去ろうとしておるのです!ゲホゲホ!

会場へ足を運んでくださるお客様のためにも、
気合を入れて第20回にふさわしい作品や企画を
練っていきますよ!押忍!


そうこうしながらも、映画館では色んな映画を絶賛上映中。
2月もまた期待作目白押しで、春に向けても気分はルンルン♪でございます。

劇場で予告編を観るたびにウルウルしていた『RUSH』も2月公開!
宮崎キネマ館さん&宮崎セントラルシネマさんでの2館上映というだけでなく、
なんと2館ともに2月1日・2日に先行上映とな!!?

キネマ館さんにはでっかいパネルが!


宮崎キネマ館さんのHPはこちら☆
宮崎セントラルシネマさんのHPはこちら☆

某チャンネルでもF1特集番組が放送されるようなので、
個人的にはそちらも見逃せないっ!


1日3本以上の映画鑑賞@劇場はさすがに体がつらくなってきたNでした。
それでは、また!

2014年1月18日土曜日

今年はいよいよ20周年!

松の内もたっぷり過ぎてしまいまして、ご挨拶もせずに申し訳ありません...!
寒中お見舞い申し上げます!皆様いかがお過ごしでしょうか??

私は新年公開の観たい映画や昨年見逃していたものがたくさんあったので、お正月休みや祝成人の連休にここぞと映画館に通いました。
が、しかし。1月公開の映画が多く、既にいろいろと見逃しております...。(壇蜜さんの『甘い鞭』も、トム・ハンクスの『キャプテン・フィリップス』も見逃しちゃったなぁ...)
終わるまでに観ておきたい『かぐや姫の物語』も未見なので、早く観に行きたいな〜と思っております。

宮崎市内の劇場情報はこちら↓

本日はそんなスタッフCがお届けします。(新年の抱負ですが、今年こそはスタッフ交替でブログもたくさん更新したいと思います...!)

さて、新年迎えまして宮崎映画祭も今年の開催に向けて動き出しておりますよ〜


写真は先日の新年1発目の定例会の様子。
こんな感じで世代を越えて和気あいあいとやってます。
議題はもっぱら今年7月開催予定の映画祭の企画についてですが...

なんと!我らが宮崎映画祭今年 20周年 を迎えます!!
20歳といえば成人ですよ。感慨もひとしおです(/_<。)
これもひとえに毎年毎年足を運んでくださった皆様のおかげなのです。

ありがとうございます!!

今年もそんな皆様に楽しんでいただけるような映画祭をつくってまいりますので、何卒よろしくお願いいたします。(スタッフC)
宮崎映画祭公式ホームページ