2015年9月17日木曜日

宮崎映画祭がいよいよ開会します! 『地獄の黙示録』

宮崎映画祭は9月19日、『地獄の黙示録』で開会します。

80年の日本公開の際、『地獄の黙示録』は賛否両論、凄まじいものがありました。いまだに賛否ある作品ではありますが、それでもそのときの騒ぎは忘れられません。たかが映画に、新聞やテレビなどのメディアがこぞって『地獄の黙示録』についてああだこうだと言っておりました。雑誌は特集を組み、ジャーナリストはしたり顔で前半120点、後半30点などと申しておりました。

当時、中学生の僕らには、圧倒的で衝撃的であることだけが残りました。実のところ全く内容など理解していなかった。しかし「凄いもの」の残像だけはありました。ワルキューレの騎行、ヘリコプターUHー1、哨戒艇、ナパーム弾、キルゴア、波、サーフィン、プレイメイツ、メコン川、沼からの顔、ジエンド、サティスファクション、等など。以来、当時の中学生は、たかが映画に憑かれている。

宣伝に踊らされた結果とも言えるでしょうが、それはそれ。作品に力がなければこんなことになるはずはない。だから断言しますが、ある瞬間、映画は人生を凌駕する。そんな瞬間を作り出すために、この映画の作り手であるコッポラは、私財を投げ出している。無論そんな狂気じみた成功が続くはずもなく、コッポラは『ワン・フロム・ザ・ハート』(傑作ですが)で破産します。
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この映画を物語の面から批判するのは容易いでしょう。しかし「映画」としかいいようのないショットの連鎖は奇跡的ともいえるものです。多分、映画のことばかりを考えてなければこんなショットなど撮れるはずがない。
 
すべて本物。これぞ映画

 
 
 
 

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