2015年9月26日土曜日

いよいよ後3本を残すのみとなりました!

連日たくさんのお客様にお越しいただいており、スタッフ一同感謝に耐えません。本当にありがとうございます。


そして第21回宮崎映画祭も残すところ、後3本となりました!

まずは今日、宮崎キネマ館で9月26日18時30分開演の『地獄の黙示録』! ジョゼフ・コンラッドの小説を原作に、舞台をベトナム戦争に移して、監督フランシス・コッポラが私財を投入してまで作成した世界映画史の金字塔! しかも本日は『百日紅 Miss HOKUSAI』の原恵一監督のトークショー付き。名づけて「原恵一の映画塾」! どうかお時間に余裕をお持ちになってお越しくださいね!










さて千秋楽の明日は、舞台を宮崎市オルブライトホールに移してクロージングを2本上映!

一本目は原恵一監督の『百日紅 Miss HOKUSAI』。父を葛飾北斎にもつ女性浮世絵師・お栄の自由闊達、痛快な生き方を描いた江戸情緒あふれる一本です! ゲストはもちろん原恵一監督です。12時開演!













二本目は宮崎映画祭初の屋外上映で話題になった「深夜食堂」の映画版『映画 深夜食堂』。新宿で夜12時から朝7時まで開業している「めしや」。そこには思い出の味がある・・・。ゲストには「深夜食堂」の魅力のすべてを知るプロデューサーの遠藤日登思さんが登壇していただき、映画の裏話をお聞きします。











スタッフ一同、疲労困憊ですが、お客様の笑顔に癒されます。どうか後二日間、お付き合いくださいますよう!! ありがとうございます。

2015年9月18日金曜日

吉田大八監督作品2本

吉田大八監督は「桐島、部活やめるってよ」で高校生の部活におけるカースト制の妙と、一人のカリスマ高校生に振り回される生徒たちの実態を時間軸を微妙に移動させながら描くという離れ業をやってのけた。
この映画で、等身大の高校生を演じた役者たち(東出昌大、橋本愛、山本美月、松岡茉優、落合モトキ、前野朋哉等)が、その後、各種媒体で活躍しているのも、監督やスタッフに先見の明があったからだと言える。
さらに次の作品「紙の月」では、平凡な女性銀行員の気の迷いからの堕ち様を原作とは違った形で描き、宮沢りえの新しい一面を引き出した。さらに、原作にないキャラクター(お局役の小林聡美、若くしたたかな行員役の大島優子)が映画の質を底上げした。
デビュー作「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」(2007)で我々の度肝を抜き、「クヒオ大佐」(2009)「パーマネント野ばら」(2010)と着実にレベルをあげて行った吉田大八監督の最近の2本は見逃せない傑作だった。
その監督から9月22日のトークショーでどんな話が聞けるか楽しみだ。

「紙の月」
9月20日(日)19時10分~21時20分
9月22日(火)10時30分~12時30分
9月25日(金)20時00分~22時10分








「桐島、部活やめるってよ」
9月21日(月)10時30分~12時15分
9月22日(火)13時00分~14時55分
【トークショー】
9月22日(火)14時55分~15時40分







2015年9月17日木曜日

宮崎映画祭がいよいよ開会します! 『地獄の黙示録』

宮崎映画祭は9月19日、『地獄の黙示録』で開会します。

80年の日本公開の際、『地獄の黙示録』は賛否両論、凄まじいものがありました。いまだに賛否ある作品ではありますが、それでもそのときの騒ぎは忘れられません。たかが映画に、新聞やテレビなどのメディアがこぞって『地獄の黙示録』についてああだこうだと言っておりました。雑誌は特集を組み、ジャーナリストはしたり顔で前半120点、後半30点などと申しておりました。

当時、中学生の僕らには、圧倒的で衝撃的であることだけが残りました。実のところ全く内容など理解していなかった。しかし「凄いもの」の残像だけはありました。ワルキューレの騎行、ヘリコプターUHー1、哨戒艇、ナパーム弾、キルゴア、波、サーフィン、プレイメイツ、メコン川、沼からの顔、ジエンド、サティスファクション、等など。以来、当時の中学生は、たかが映画に憑かれている。

宣伝に踊らされた結果とも言えるでしょうが、それはそれ。作品に力がなければこんなことになるはずはない。だから断言しますが、ある瞬間、映画は人生を凌駕する。そんな瞬間を作り出すために、この映画の作り手であるコッポラは、私財を投げ出している。無論そんな狂気じみた成功が続くはずもなく、コッポラは『ワン・フロム・ザ・ハート』(傑作ですが)で破産します。
...
この映画を物語の面から批判するのは容易いでしょう。しかし「映画」としかいいようのないショットの連鎖は奇跡的ともいえるものです。多分、映画のことばかりを考えてなければこんなショットなど撮れるはずがない。
 
すべて本物。これぞ映画

 
 
 
 

2015年9月13日日曜日

宮崎映画祭的重鎮・スナイパーの「観るならこれだ!」

「チャップリンの独裁者」

戦争で記憶を失ったユダヤ人理容師は、独裁者殺人り迫害さと並ぶ傑作だと思います。る。しかし、顔が酷似していたため、間違えられてしまいスピーチをすることに…。

独裁者が風船の地球儀と戯れるシーンや理容師か間違えられて演説台に立たされてしまい6分に及ぶ誠実で真摯な演説には何度観ても圧倒されてしまいます。



個人的にはチャップリンよりキートンが好きですが、チャップリンの中では「殺人狂時代」と並ぶ傑作だと思います。


2015年9月11日金曜日

宮崎映画祭、託児を行います!!

宮崎映画祭は今年で21年を迎えますが、実行委員はボランティアです。そしてその間、数多くの優秀女性スタッフが映画祭を支えてくれました。


いや映画祭だけではない、思い起こせば80年代以降映画を支えてきたのは女性だったといえるのかもしれません。


しかし女性は結婚、出産を機に「映画」から離れたり、距離を置かざるを得ない状況が多々存在します。本当は、夫婦お互いが協力し合うというのがあるべき姿でしょう。しかしと二度書きますが、実情はそうはなっていない。


そんな宮崎映画祭の面々や、宮崎映画祭が世話になっている方々の顔を思い起こしながら、託児をやらねばならないと思い続けてきました。そして今年ようやく、そのお約束を一部だけですが、果たすことができます。


今年は実験的に23日(水)の一日だけ実行いたしますが、いずれこの形を当たり前にしていきたいというのが、今後の目標です。事前の申し込みが必要とはなりますが、どうか皆さん、ご利用いただければ幸いです。よろしくお願いいたします。

9月23日(水)の以下の各作品が対象です。
10:30~ 『ジミー、野を駆ける伝説』

12:40~ 『ラスト・ワルツ』
14:50~ 『ナショナル・ギャラリー 英国の至宝』
18:10~ 『ゴジラ 60周年デジタルリマスター版』
20:00~ 『ゆきゆきて神軍』


詳細はHPをご覧ください。
http://www.bunkahonpo.or.jp/mff/takujinohi.htm

2015年9月9日水曜日

カレーについてのあえこればなし。『聖者たちの食卓』

毎日10万食のカレーを作っているという寺院がある・・・。しかも無料ですよ、無料! その驚くべき寺院の実態をおおらかに描き出すドキュメンタリー映画『聖者たちの食卓』。

宮崎映画祭ではこの映画の上映にあわせて、カレーのあれこれ話を行います。名付けて「咖喱千夜一夜」!!!

お話をいただくのは旅するカレー食堂 キャトルアイランドの牛島正太さん!!青島で販売するや直ちに売れきれるという話題のカレー屋さんです。

お話にあわせて映画の中のカレーの試食や、出張販売も行います。是非、お時間をチェックしてお腹をすかせて劇場へ足をお運びください。





2015年9月8日火曜日

知らぬ存ぜぬは許しません! 『ゆきゆきて神軍』

あと10日!

第21回宮崎映画祭まであと10日となりました。そこで、作品の紹介をさせて頂きます。

宮崎映画祭の特徴の一つは、宮崎未公開の映画を上映することです。今回のひとつの目玉は「ゆきゆきて神軍」です。

1987年に公開されてから、あれだけ物議をかました映画が、なんと宮崎未公開だったんですね。勿論、私も観ていませんので映画祭で皆さんと一緒に観たいと思っています。なお、原一男監督はこのあとに「全身小説家」という傑作ドキュメンタリーも撮っております。



2015年9月2日水曜日

屋外上映、ならびにみやざき自主映画祭にお越しくださり、誠にありがとうございました。

8月29日若草どおりにて、『深夜食堂』傑作選(松岡錠司監督コレクション)の屋外上映を行いました。当日は雨模様で、集客などどうかなと心配しておりましたが、全くの杞憂に終わりました。ご来場いただいた方々、ならびに関係者の方々にこの場を借りてお礼を申し上げます。




また翌日8月30日はカリーノ宮崎シアター88にて、恒例のみやざき自主映画祭を執り行いました。今年は宮崎発の自主映画を数多く上映いたしました。この上映も多くの方々のお力添えなしにはできない催しでございました。厚く御礼申し上げます。